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INTERVIEW インタビュー
Day One(マシュー・ハードウィッジ) インタビュー
--- 本名と出身地を教えてください。あなた達にとってロンドンとは?またブルストルとは?
マシュー・ハードウィッジ(以下M):
フェリム・バーンはブリストルで生まれて、俺はブリストルのそばのブラッドフォード・オン・エイヴォンで生まれたんだ。ブリストルは俺たちの育った街だし、大好きだよ。フェリムは今でも住んでるしね。才能溢れる人々がたくさんいるんだ。俺たちふたりにとっても、 常にインスピレーションを与えてくれる場所だね。ロンドンは様々な文化に満ちたすばらしい街だよ。ここで生活するのも好きだし、ロンドンとブリストルの 両方で仕事するのはとても楽しいよ。
--- メランコリックやマッシヴアタックのメンバーとはどのようにして出会ったのですか?あなたにとってマッシヴ・アタックとは?特に、3DとダディGはあなたにとってどのような存在でしたか?
M: かなり小さなコミュニティであり、同じ繊細さを分かち合ってるブリストルの音楽シーンを通して、何か共通するものを感じたんだ。他のレヴェルの歌からは得ることのできないひとつの理解って言うか。フェリムが最近ダディGと3Dの2人と会ったんだけど、俺たちが日本デビューするっていうんで、彼らはゾクゾクしてたよ。
--- 最初のアルバムをマッシヴ・アタックのメランコリックからリリースした後、アルバムはメディアからも高い評価を受けましたね。それによってあなたたちの生活は変わりましたか? また、それをどのように思いますか?
M: 一般人がレコーディングやツアー、プロモを経験したんだから、決定的に生活が変わったよ。人生で達成したいなって思ってたことが突然具体的なものになったんだ。メディアから評価を受けるっていうことはいつだってすばらしいことだね。
--- デイワンのUKを始めドイツ、イタリア、パリそしてアメリカなどでの評価はいかがしたか?
M: 俺たちが行った地域の人々からは、どこもいい評判を得ることができたよ。興味深いコメントもね。彼らと話し合うのも楽しかったし、知的なオーディエンスを得られてラッキーだったと思う。
--- 申し訳ないのですが、なぜヴァージンとの契約はどうして終わってしまったのか教えてもらえますか?
M: 俺たちの手には負えない状況がヴァージンで発生していて、彼らにはもう俺たちに投資する時間もエネルギーもないって感じたし、彼らがアルバムに十分な焦点を合わせることも厳しかったんだ。ヴァージンのアーティストとスタッフにとっては辛い不安定な時期だったね。俺たちは自分のレコードをちゃんと発表したかったんだ。
--- ファーストアルバムは、非常にクオリティの高い曲がそろっていて、あなた達の素晴らしいセンスとアイディアとが詰まっていると思います。楽器の音やアルバムのエンジニアリングも素晴らしいと思います。楽器(アナログ)とプログラミングの比率は?今使っている機材やレコーディング方法を教えて下さい。
M: 俺たちは昔ながらの古いやり方で曲を書くのが好きなんだ。まずメロディとアイデアから始まって、それを元に組み立てていく。基本的な楽器を使うのが好きなんだ。それと家のスタジオにあるプロの道具もね。空間をパンパンに満たしすぎないように徐々にひとつの絵を作りあげていくんだ。どちらの方法も俺たちはとても楽しんでやってるよ。
--- マリオ・カルダードJRとの作業はどのように進められたのですか。ビースティ・ボーイズ、ジャック・ジョンソンのプロデューサーのマリオ・カルダードJRとの出会いを教えて下さい。
彼にはどのように影響は受けましたか?またあなた達のサウンドに何をもたらせてくれましたか?
M: このアルバムではいくつかの段階を踏んで仕事をしたんだ。でもひとりのエンジニアと結び付けるのはとても難しいってことがわかってね。それでCDをマリオに送ったら気に入ってくれたんだ。初めて会った時に意気投合して、友情にまで発展する相互理解が生まれたよ。俺たちは二人とも彼のことをとても尊敬してるし、彼の仕事は俺たちから最高のものを引き出してくれるって信じてるんだ。
--- あなた達の音楽はロック、ジャズ、フォーク、ソウル、ヒップホップ、などの影響下にあると感じました。子供のころ親が聞いていた音楽に影響を受けたと思いますか?それから、子供のころに音楽を習っていたことはあるのですか?もしくは、その頃からいろんなジャンルをよく聞いていたのですか?何がきっかけで音楽の制作を始めたのですか?それと、あなたの音楽的なバックグラウンドを教えてください。
M: 俺たちふたりとも、とても音楽的な家庭で育ったんだ。フェリムの父親はすばらしいアイリッシュ・フォーク・ミュージシャンだから、赤ん坊の時から音楽に囲まれてたのさ。俺は5歳からピアノとギターを弾いてたよ。俺の父親は熱狂的なレコード・コレクターなんだ。
--- ベック、ゴリラーズなどロックフィールド、ビースティ・ボーイズ、DJシャドウやマッシヴ・アタックなどのダンスミュージックやヒップホップなど様々なジャンルの音楽と融合し、発展してきていると思います。あなた達はどう思いますか?他ジャンルとの融合っていうのはロックのエッセンスだと思うのですが。
M: 遺伝子プールでミックスすればするほど健康的な子孫が生まれるんだって、遺伝学の科学者たちが言ってるよ!
--- あなた達の作品はストーリー性があって、サウンドトラックのようなドラマチックですよね。あなた達の音楽は、映画や他の体験に影響されたのでしょうか?まさに時代に関係ない「素晴らしい曲」だと思います。また歌詞はどのようなことを言っているのですか?
M: 映画的なものからはすごく影響を受けているよ。作曲をする時、フェリムはメロディを心に思い浮かべるんだ。すると物語が現れてくる。比喩的描写と映画的要素の媒介はとてもパワフルなんだ。曲ってのは音になった時、視覚的イメージを呼び起こさなくちゃいけないものなのさ。そうやって俺たちの想像上の映画を活気づけていくんだ。
--- レコーディングとライブの違いを教えてください。
またあなた達は日本でプレイしたことがありませんよね?日本以外ではどこでプレイしましたか?どの都市やフェスティバルが最も印象に残っていますか?
M: クリエィティブな点で言えば、スタジオは楽しいね。フェリム、俺、マリオの3人でモノを生み出して実験的なことをするのはいつもエキサィティングだよ。ライヴはやるたびにいつもファンと一緒にユニークな経験を分かち合える、すばらしいザワメキだね。お互いのエネルギーを利用しあえるって言うか。俺たちが大好きなのは絶対フェスティヴァルだね。フランスのサン・マロ、スペインのベナッカシム。もちろん、UKのグラストンベリーとかが一番のお気に入りだね。
--- これまでのリミックスやプロデュースワークを教えてください。デイワン以外のプロジェクトも行っているのですか?
M: いくつかのヨーロッパ・アーティストをリミックスしたよ。ラムのリミックスではプロデューサー、ネリー・フーパーと仕事したよ。
--- 2ndアルバムのコンセプトは?制作にはどのくらい時間がかかりましたか?
前作との大きな違いは?このアルバムタイトルの意味するところは?アルバムの聴きどころを教えてください。
M: 俺たちは自分たちが当然求めるべきだって言われてきたものを、常々探すようにしてるだけさ。自分の人生に於いて目の前にある美しいものを見逃してしまいがちだからね。
--- 曲を作るにあたっては、最初、どんなイメージがあったんですか?
曲を聴いた印象では、普遍的でとにかくメロディやドラムプログラミングがいいですよね。今回、レコーディング、編集とミックスダウンはどこでで行ったのですか?
M: 行く先々で出会う人々を心に思い浮かべるんだ。すると作曲中にしょっちゅう彼らがそれぞれの命を吹き込まれて登場するわけさ。プロセスは家庭のスタジオから始まって、現実世界の本物のスタジオに移っていくんだ。そしてマリオのスタジオで完成するのさ。
--- このアルバムを作り終えたときどんな気持ちでしたか? 客観的に聴いてどう思いますか?1stアルバムから時間がたってその分プレッシャーがあったのでは?
M: ヴァージンを離れた後、満足感と疲労困憊したプライドと安堵感が混ざりあったものがあったね。レコードから離れていたいって時期があったんだ(オーディオ疲労ってやつ)。"プロバブリー・アート"を誇りに思うよ。とてもよくできてると思う。作った時よりも今のほうが良く聞こえるね。レコード制作を終えた翌日に良い音だなって思うんじゃなくて、2年後に聞いて良い出来だって思える事が大事だよね。
--- 9.11以降の世界情勢についてどう思いますか?
また先日おきたロンドン多発テロについてどう思いますか?とても悲しい出来事だと思います。
M: すべての攻撃はメディアによって永続させられている恐怖の風潮を生み出してしまったよ。不調和な雰囲気を作り出してるね。それでも人々は生活を続けていく。普通の生活が続くんだ。俺たちの自由や市民の自由に影響を与えることはないさ。
--- 最後に今後の活動について教えて下さい。また日本のファンへメッセージを!
M: 俺たち、またマリオとやることになる次のアルバム用の曲を書いてるところなんだ。今までで最強のマテリアルだって思うよ。早く日本に行って演奏したいな。日本のファンを早く体験したくてたまらないよ。
--- どうもありがとう。
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