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INTERVIEW インタビュー
ナチュラル・カラミティ&ジャック・ジョンソン インタビュー
--- 『thicker than water』は、ジャック・ジョンソンが映像を担当したサーフ・ムービーだ。全編を通してメロウな雰囲気が漂い、さらにサーファーの躍動感が浮き彫りにされていく。このサウンド・トラックも、ムービー同様に、ゆったりとした空気感。そしてサーフィンを通じて発せられる、スピリチュアルな何かを見事に表現している。そして、このサウンド・トラックに、唯一、日本のミュージシャンの曲が使われている。ナチュラル・カラミティの『Dark Water & Stars』。ナチュラル・カラミティの森俊二は、この対談を行なうまで、もちろん音楽は知ってはいたが、ジャック・ジョンソンと面識はなかった。それなのに、ジャックは、なぜ彼の曲を使ったのか? それを理由を聞くために、ジャック・ジョンソンとナチュラル・カラミティの対談を企画した。初めて会うふたり。そして森俊二とジャック・ジョンソンの音楽、映像、サーフィンへの思いは……。
ナチュラル・カラミティ(以下N):
キミが映像を担当したサーフ・ムービー『thicker than water』の中で、ボクの曲をサウンド・トラックとして使ってもらっているますね。
ジャック・ジョンソン(以下J):
そう、エメット(ジャックのマネージャー)が編集した映像に『Dark Water & Stars』という曲を使ったんだ。まず曲を作ったキミににお礼を言いたい。「ありがとうございます(笑)」。『thicker than water』を作った時、最初はキミの曲を4〜5曲くらい使いたかったんだけど、他のアーティストも使わなければならなくて、しょうがなく1曲になってしまったんだよ。
N: どこでボクの曲を知ったの?
J: エメットがインディーズのレコードショップで、良い音楽を探したりするのが好きなんだ。でね、エメットの隣に住んでいるナンシーが、彼にナチュラル・カラミティのレコードを渡したみたいだよ。キミの曲を『thicker than water』で使ったのは、Gラブとボクの関係みたいなものなのかも知れない。ボクはそもそも、普通にオーディエンスとしてGラブの曲が好きだったんだ。それがサントラに使ったりして、今では一緒に仕事をしている。キミの音楽にも、そういった力があるのかもしれない。音楽というのは、レコード会社がシンガーを見つけてきて、ソングライターを探してきて、強引にくっつけて売れるものを作ろうとしてできるものがある。その一方で、本当に音楽が好きな人が集まって“良い音楽を作ろう”“別に売れなくても、音楽をこの世に出していきたい”と思って活動するパターンがあると思うんだ。ナチュラル・カラミティの曲というのは確実に後者だね。音楽好きの人たちが作っているバイブ的なものは、ボクもしっかり感じ取っている。あるキャンプで、サーフィンをやって、夜、本当に疲れて無口になって、ただたき火を眺めていたという思い出があるんだ。その時のフィーリングを、ナチュラル・カラミティの曲を聴いた時に思い出したんだ。だから『thicker than water』の中で、ぜひこれは使おうと思った。音楽の未知なるパワー、コネクションを感じたんだと思うよ。
N: キミは映像を撮ったり、音楽を作ったりしているけど、どちらを先にやっていたの?
J: 音楽が最初だったね。でも映像は、普通に家のビデオカメラで、15〜16歳くらいの時から作り始めて……。まぁ、それはあくまでも趣味でだったんだけどね。で、高校の頃はサーフィンのフィルムに映りたくてたまらなかった。それで友達同士で30分ごとにサーフィンと撮影を交代して……。自分のカメラで撮る時に、波が良くなったりすると“あ〜っ、畜生”って感じだったんだ(笑)。とてもベーシックな作り方で、ビデオカメラを2台用意して、片側を録画用で、もう一方を再生用にして撮っていた。とても原始的なやり方だったけどね。でもそこからいろいろなことを学んだね。
N: それから学校で映像を学ぶようになったんだ?
J: 別に大学へはフィルムの勉強のために入学したわけじゃなかったんだ。数学をやってたんだよ、実は……。でも、当時、同じ大学に通っていたボクの奥さんが、数学が得意でオール5。それに比べてボクはオール3みたいな感じだったんだ。それで彼女が専攻を変えたほうが良いんじゃないのってアドバイスしてくれて……。映像の方に専攻を変えたんだ。でも始めてみると面白くてね。もう100%、そっちの方向に向いちゃった、そして自分の方向性も見いだしたんだ。
N: ハワイで生まれて、カリフォルニアのサンタバーバラの大学に通っていたんだよね。
J: そう、4年間カリフォルニアにいて、その後、3年はハワイとカリフォルニアを行ったり来たりしてたよ。
N: それは学校のために?
J: 最初の4年はもちろん、学校のために。そこで奥さんと出会ったんだけどね。その後、1年間はハワイに帰って、映像を作り始めてたんだ。それからサンタバーバラに行って奥さんに会って、ハワイに戻ってフィルムを作ってっていう生活。奥さんは大学卒業後、大学院に行きたがってね。まぁ、ボクは4年で大学を卒業してしまったんだけどね。その間は、ハワイとカリフォルニアを行ったり来たりで、空いた時間で映像を作ったりしていた。
N: 映像と音楽とサーフィンは、ずっと同時進行してるの?
J: サーフィンは5歳くらいでしていた記憶はあるよ。ボクはふたり兄弟なんだけど、父さんもサーフィンをするし、母さんもブギーボードとかやっている。実はサーフィンをいつ始めたとかいう記憶はなくて、記憶というものが自分の中でできた時から、いつかはサーフィンをやりたいと思ったし、実際にやっていた。子供の頃、父さんがロングボードに乗っけてくれるんだよ。今、ボクには5ヶ月の子供がいるんだけど、海の中に入れてあげたりしているよ。もちろん、サーフィンさせているわけじゃないけどね。ハワイの小学校は、ウクレレが必修科目で勉強するんだ。そんなこともあって、ウクレレは子供の頃からやっていて、ギターを始めたのは14歳の時から。で、その頃、誕生日にビデオカメラをプレゼントしてもらい、サーフムービーを撮っていた。この3つは常に同時進行で進んでたね。
N: 今、その3つはどんなバランスになっているの?
J: 1年間の中で、いつその質問をするかによって変わるんだよ(笑)。6月から9月、ハワイでは波が全くないんで、それでツアーをやる。フィルムは最近やってないなぁ。音楽が今、どんどん大きくなっていって、それが楽しくてしょうがないんだ。音楽の比率が今、一番大きいな。もしかしたら、何年後かに、サーフムービーを作るかも知れないけど、今のところはあまり考えてないね。ボクはいろんなことを同時にやりたくないんだ。自分を忙しくしちゃうと、制作するもののクオリティを悪くしちゃうんで、そこはバランスをとるようにしている。だから映像は今のところ、しばらく置いておこうかなと思ってるよ。新しいナチュラル・カラミティのアルバム『Night IsIndigo』があるんで、そのために映像を一本作らなきゃならないかな(笑)?このアルバムを待っていたよ。
N: アルバム・ジャケットは、トーマス・キャンベルがやってくれているんだ。
J: 最初、このジャケットを見た時に、彼のデザインに似てるから、もしかしたら誰かがマネしてるんじゃないかと思ったよ(笑)。彼のデザインはすぐわかるね。美しい。
N: 新しい彼の作品『Sprout』で音楽をやっていると聞いたけど……。
J: 2曲やったよ。トミー・ゲレロと一緒にやったんだ。ボクはウッドベースを初めてやったんだけどね。トミーがギターを弾いて、もう一曲はトミーがエレキベースを弾いて、ボクがギターを弾いた。アダム・トピオって言う、ボクのバンドのドラマーが、参加してくれて……。マニー・マークがキーボードを弾いてくれて……。
N: 実は明日、マニー・マークと一緒にサマーソニックに出るんだ。この後、リハーサルでね。今回はベースを弾くんだ。
J: ボクのベースを聴いて悪口を言わないでね(笑)。ボクはベースがあまり上手くないんで……。
N: トーマスのサントラのレコーディングは、ハワイのスタジオで?
J: それはマリオ・カルデート・ジュニア(ジャックの音楽プロデューサー)のスタジオで。カリフォルニアだよ。彼のスタジオでやったんだ。
N: トーマスとは親しいの?
J: う〜ん、そんなでもないけど、たまにメールをくれたりする。レコーディングの時に来てたんだけど、難しそうな表情をいつもやってるんだ。ボクがプレイして、「今のでOKかな」というと、顔をしかめたような表情をするんだよ。このサウンドじゃなくて、こんな顔の感じって……。「それはどういう意味なんだよ」って、誰もわからないんだよ(笑)。
N: 彼のフィルム公開のツアーがあると聞いたけど、それにも参加するの?
J: ボクはたぶん無理かも知れない。もしかしたらあるかも知れないけど。いつやるんだっけ?
N: 10月じゃなかったかな。
J: たぶん無理だね。ちょうどその頃はBrushfire Fairytalesのツアーをやってるから……。その後はハワイに戻って、ニュー・アルバムのレコーディングをやらなきゃいけないんで。マリオもその時、来てくれるから。
N: マリオとはどんな感じで知りあったの?
J: エメットと映像の編集していた時、『アウトコール』っていうスノーボードのコメディのビデオがあってね。その中で4〜5曲、ボクの曲が使われていて。さらに一曲、リミックスを作ろうってことになって、ボクの知り合いがマリオと一緒にリミックスを作ろうということになってね。それでボクも一緒にスタジオに入って、リミックスしようと思ったら、マリオが録り直ししちゃおうって言い始めて、それで完全に録り直ししちゃったんだ。全くのニューバージョンを完成させたんだよ。そこでマリオとの相性がとても良くて、良い空気になって、ストレスが全くない環境で、ただ楽しんで音楽を作るということができたんだ。彼には奥さんと娘さんがふたりいるんだけど、今では家族づきあいみたいにしてつき合ってるよ。
N: 次のアルバムもそんな感じで作るの?
J: また同じようにやりたいと思ってるよ。今じゃ、しょっちゅう電話で話しあったり、自分たちのプライベートな問題を話したりするくらいの関係になってる。ボクが音楽業界でやり始めた時に、マネージャーを見つけなければならなかったし、いろんな人を探していかなきゃならなかった。で、マネージャーに関しては知らない人はお願いしたくなくて、何もわからないかも知れないけど、友達のエメットにマネージャーになってもらった。ボクは、音楽業界って家族や仲間から引き離されて、違う世界に連れていかれると思っていたんだ。それはイヤだったから、友達と一緒に仕事をしていけば、友達や家族からも離れることはないと思った。もしかしたらの話だけど、ある時期、今よりも大成功を納める時期が何回もあったんだ。だけど、そういうのは一切追い求めないで、プロのマネージャーを雇うのではなく、周りを友達とか家族でまとめて、ゆっくりだけど楽しみながらやっていく。ボクの頭には、そんなコンセプトがある。マリオと知りあえたのも良かったよ。ボクが彼のスタジオの行って家族と離れ離れになるというよりは、家族連れで彼の家に遊びに行って、家族ぐるみのつき合いをしながら……。でも、レコーディングはちゃんとそこでやる。アットホームな関係というかね。ボクは家族と離れるのはイヤで、常に一緒にいたい。もちろん仲間とも一緒にいたいし、気の合う連中が周りに欲しい。そういうふうに周りを仲のいい人で固めてるんで、マリオもその一員なんだよね。
N: Gラブとかドノヴァンとかとも、すごくいい感じの関係だよね。
J: そう言ってもらえて、ありがとう。ベン・ハーパーはボクをすごく助けてくれて、ボクを音楽シーンに引き入れてくれた。ボクもそんな感じでやっていければと思っている。Gラブはボクが映像を作っている時に、彼の曲を一杯使ってたんだ。でね、実はさっきそこにいたマイク(ジャックのスタッフ&友達、取材の前半に立ちあっていた)と、彼の弟のスコットは、Gラブと一緒に育ってたような関係だったんだよ。ある日、スコットとボクがクルマに乗っている時に、彼がGラブの曲をかけたんだ。そこでボクが「ねぇ、Gラブの曲が好きなの?」って聞いたら「好きどころか、一緒に育ったんだよ」って言って……。もう「マジかよ。オレはGラブの大ファンなんだよ」って感じだよ。そうしたら「じゃあ、いいよ。紹介してあげるよ」ってことになったんだ。もうすごくエキサイトしちゃったね。Gラブもボクに会えるというのを楽しみにしていたみたい。というのはGラブもサーファーだから、サーフィン映像のジャックということでボクを知っていて“あいつに会えるのか”って、感じだったみたい。向こうもボクに会うことに興奮してたんだよ。初めて会った時は、すごく緊張していたんだけど、そんなのもすぐなくなって、いきなり仲良くなっちゃった。実は仲のいいクリス・マロイもそこにいたんだ。『thicker than water』を作っている時だったからね。一緒にサーフィンして、海から上がって、演奏とかして……。Gラブに呼ばれて彼のレコードで、曲を演奏もした。それがブレイクするひとつのきっかけだね。『ロデオ・クラウン』を提供した時だ。Gラブは当時、アメリカのメジャーなレコード会社と契約していたんだけど、あまり良いマーケティングしてくれなかったみたいで、お金もあんまりかけてくれずに、不満を持ってたんだ。だから、さんざん助けてもらったボクが、自分のレーベルを立ち上げて、今年、Gラブと契約を結んだんだ。ボクらのレーバルや活動は、ボクらのコネクションを使いながら、ちょっとずつ大きくなっていく。Gラブとドノバンもすごく仲のいい友達だし、一緒にやれるのは楽しいですよ。
N: 今度のGラブのアルバムでも演奏はしてる?
J: コーラスで数曲やっているね。『Give It To You』という曲は、サビの部分を手伝ってる。すごくレコーディングが楽しかったよ。
N: 今のツアーとかやっている時とかは、音楽にどっぷりの生活なんだよね。
J: さっきの話は、オーストラリアとかに行った場合の話で、日本に来た時は時間を見つけて、サーフィンができるぐらいのツアーをブッキングしてるよ。サーフィンをすると、自分のパフォーマンスがすごくよくなるんだ。音楽のことばかり考えちゃうというのは逆に良くない。まぁ毎日、サーフィンはしなくても良くて、2〜3日に一回海に入れるといいんだよね。今日みたいにインタビューばかりあると、自分のことばかりしゃべって、自分のことをいろいろとを考えちゃう。音楽のこととかも、もちろん考えて……。これだけインタビューをやってから、最後にショーをやると、音楽はこんなものだというモードのなってしまう。だったら逆に昼間とかサーフィンをして、何も音楽のことを考えないでステージに立つと良いパフォーマンスに繋がると思うよ。だから昨日は取材を一切受けなくて、京都にプライベートで遊びに行っていて……。そうしてリラックスタイムを見つけてるよ。
N: ボクも昼間に海に入っていて、ライブに遅れそうになったことがあるんだけど……。その時はすごく良いパフォーマンスができたよ(笑)。
J: パールジャムのエディ・ヴェダーが同じことを言ってた。オーストラリアにツアーで行っていて、サーフィンをしていて、渋滞にはまっちゃって、開演の5分後くらいにようやく到着したんだって。で、何にもリハーサルをやる時間がなくて、着いていきなり演奏したんだけど、それが人生最高のパフォーマンスだったって(笑)。
N: ボクら、来年、オーストラリアに行くだけど、バイロンベイとヌーサって行ったことはある? ロングボードをやるならどこが良いかな?
J: バイロンベイのすぐ近くのパースかな。すごく混むけれどロングボードには最高の波だね。いつ行くの?
N: 3月か4月くらいかな。
J: バイロンベイのブルースフェスティバルがあって、その時はいろんなミュージシャンが来てるんで、音楽もチェックできるかも知れないよ。そのかわり人も多いけどね。100ヤードごとに最高のロングボード・スポットがあるよ。
N: いつもはショートとロングとどちらをやるの?
J: 頭以上の波だったらショート。ハラ、コシくらいか、それ以下だったロングボード。波がスピードを作ってくれる時はショートボードだね。波がプッシュしてくれるから、自分で無理しなくてもできるじゃない。
N: 世界で3つお気に入りのポイントを上げるとしたら?
J: まず、パイプライン。混んでるし、シーン化されているし、海の中でケンカもあるけれどね。さらに30台くらいカメラが並んでる。チューブに入っている時も、カメラマンがそこら辺にいて、彼らを縫っていかなければならない。まぁ、ちょっとネガティブなところもあるかも知れないけど、ボクはそこで生まれ育ったからね……。ひとりっきりでパイプラインに入ったこともあるし、友達だけで入ったこともある。地面に土があって、そこにビルを建てると地面の美しさは損なわれる。実はパイプラインも同じで、波自体はすごく美しいんだけど、その周りにあるシーンがね。ケンカとか人が多いという点。朝、早く起きて、人が来る前にパイプラインに入るのが最高だね。山があって、後から朝日が昇るんだ。波に直接太陽が当たる1時間くらい。それくらいの時間は、太陽がうまく当たっていないんで、まだ写真撮影には良くないんだ。プロ・サーファー達は写真を撮られるために、太陽が上がるまで待つんだよ。でも実は、朝は良い波が立ち、気持ち良く乗れる。インドネシアにもランススライト(?)という場所があって、バックローみたいな波なんだよ。そこは、ほとんど人を見たことないね。サンタバーバラのリンカーンもいいよ。あそこは学校に行ってたんで、よく行ったなぁ。数百ヤードも乗ってられるロングライドができるところなんだよ。
N: 鎌倉で入ったみたいだけど、どうだった?
J: 小っちゃかったからロングをやったんだけど、すごく楽しかったよ。日本に来る前にケレンス・ジョージのサントラをメインランドで作っていて、サーフィンをやる時間がなかったんだ。ハワイにちょっとよって、湘南でやっただけなんでね。あまり最近はサーフィンをやっていないんだよね。だから海に入る時間を作りたいなと思ってるよ。2週間、サーフィンをしていないかな。ボクにとってはすごく長い時間だね。
N: 次のアルバムが完成すると、ツアーはずっと続く?
J: まずケレンス・ジョージのサントラの録音を終了させる。そこでは作曲者として、弦楽器の奏者達と仕事をしているんだ。それからジャクソン・ブラウン、ボニー・レイト、CSNとかと出る公演が、9月28日にある。今、大統領選挙を目前にしていて、州ごとに強い政党が決まっているでしょう。でも10州くらいはどっちつかずで、そういう州にミュージシャンが集まって反ブッシュを訴える。今のアメリカとかブッシュがやっていることに、ミュージシャン達は凄く嫌がっている。そういう州に行ってコンサートをやって、“アンチブッシュを歌い上げよう”“ケリーを応援しよう”というのを、いろんなミュージシャンがやっていて、その一環だね。戦争にいろんな国民が借りだされているからね。これは終わらせなければならないことだと思う。パールジャムもブルース・スプリングスティーンも、REMも凄いミュージシャンがこの日に来るんです。フォーク・フォー・チェンジというイベントなんだけどね。
N: どこかジャックには、ハワイ生まれなのにカリフォルニアの匂いが感じられるんだ。
J: 実は両親はカリフォルニア出身なんだ。20歳くらいの頃にハワイに移り住んできたみたいだよ。65年のこと。それにふたりの兄が、カリフォルニアの学校に行ってたこともある。親戚もカリフォルニアにはいっぱいいて、ちょくちょく行ってるから、そういうところに影響があるのかも知れないね。
Interveiw by Masahiro Sugimoto

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