日本が世界に誇るKing Of Diggin'ことMURO、そして、90年代のNew Yorkを代表するD.I.T.C.のメンバ?であり、5thアルバム『Smoke & Mirrors』を新たに移籍したレーベル”Hieroglyphics”からドロップしたばかりであるO.C.。
この二人の競演が 5 年ぶりに実現した。 |
フロアの熱気が最高潮に達した午前4時過ぎ、シークレットゲストとしてO.C.がマイクを握った。MUROが流すトラックに独特のライミングでキッズを沸かせるO.C.、新旧織り交ぜられたトラックにフロアもさらにヒートアップした。また、Beat Nutsのメンバーも急遽駆け付け、O.C.を歓迎した。 |
エバートン・ネルソンが統率するストリングスチームも、ショーン・リーのヴォーカルも、下田法晴が操るエレクトロニクスもパーフェクトにサイレン ト・ポエツの「あの」サウンドを表現していた。それもレコード以上に濃密に。決して広くはない会場であったが、それゆえ、空間の隅々まで下田の美意 識の支配下にあるかのようであった。
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本来あるべきHIP HOPの姿がそこにはあった。そして、O.C.は言った。”マイクとターンテーブルさえあればHIP HOPはできる”と。お互いにリスペクトし合う二人だからこそできるコラボレーションであった。 |