ベイエリア出身のDJシャドウは、1996年にイギリスのモ・ワックスから『Endtroducing』でデビューし(日本盤はToy's Factoryよりリリース)サンプリングで作り上げた独創的かつ斬新なサウンドは、ヒップホップ・シーンに限らず、音楽シーン全体に革命を起こした。
日本のDJクラッシュらと共に"トリップホップ"とカテゴライズされながらも、常に新しいサウンドに挑戦し続け、モ・ワックスのレーベル・オーナーであるジェームルス・ラヴェルとU.N.K.L.E.というユニットを結成し、1998年に『Psyence Fiction』をリリース。ロックとヒップホップを融合させ、ザ・ヴァーヴのリチャード・アシュクロフトやレディオヘッドのトム・ヨークをフィーチャーしたこのアルバムは、ヨーロッパを始め世界中で大ヒットを記録。
セカンド・アルバムである『The Private Press』は、エレクトロニカの要素も導入しながらも"サンプリング・ミュージックの究極の作品"と呼ばれ、映像を駆使したツアーDVD『Live! In Tune and on Time』も話題を呼んだ。
最新作『The Outsider』では、ハイフィ・サウンドを大々的に取り入れ、E-40を始めベイ・エリアのスターをフィーチャーし、シングルの"3 Freaks"はベイエリアで大ヒットとなった。ヨーロッパ・ツアーにもベイエリアのラッパーを同行させるなど、世界中に"ハイフィ"の存在を知らしめた。
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